【Blender】VRoidで作ったモデルをCyclesでレンダリングする手順

2022年3月24日木曜日

3DCG Blender Cycles VRoid

t f B! P L
VRoidで作ったモデルはVRM importerを用いればBlenderにインポートすることができますが、
そのままの状態で綺麗にCyclesでレンダリングしようとしてもうまくいきません。

↓マテリアルビュー

↓レンダービュー ほとんど変わっていない



VRoidのシェーダー(Mtoon)を変更すればCyclesでレンダリングできるのではないかと思い立ち試してみました。
自分的にはできたのでその過程をメモしておきます。

※ど素人が勘でやっているので、誤り・非効率な点が含まれているおそれがあります。

作業環境

VRoidStudio 1.0.1
Blender 2.83

作業手順

1 VRoidからVRM形式のモデルをエクスポートする

今回は適当にJKっぽい女の子を作成。名前は小雪ちゃんとします。



2 VRMモデルをVRoidモデルをblenderにインポートする

VRM Importerアドオンの導入については本記事では省略します。



インポートの際、右上の「テクスチャ画像をフォルダに展開」にチェックを入れます。

3 各マテリアルのサーフェスをプリンシプルBSDFに変換しテクスチャを適用していく

方針


まず、元々のVRoidのノードをShadingタブで確認します。



「mtoon_unversioned」というシェーダーにいろいろ画像テクスチャなどがつながっています。
これをCyclesに適している「プリンシプルBSDF」に変更し、元と同じような形でテクスチャをつなげばいいはずです。

ただ、悲しいかな上記ノードの詳細な仕組みがよくわかりません。

ここからはマジで勘なのですが、とりあえず以下の3つの画像テクスチャだけ繋ぐという方針にしました。
  • Mtoonシェーダーの「Main Texture」で適用されている画像テクスチャを、プリンシプルBSDFの「ベースカラー」に適用する
  • 同様に、「Nomalmap Texture」のテクスチャは「ノーマル」に
  • Emission Texture」は「スペキュラー」に適用する



メモを取るなりファイルを別名保存して二窓するなりして、この作業を行っていきます。

実践


順番は何でもいいですが、今回は髪からにしました。
髪マテリアルのサーフェス「mtoon_unversioned」をプリンシプルBSDFに変更します。


↓ プリンシプルBSDFに変更後



画像テクスチャが外れてしまうので真っ白になります。
上記方針のとおり、ベースカラー・ノーマル・スペキュラーにそれぞれ画像テクスチャを読み込みます。(ノーマルは間に「ノーマルマップ」のノードを挟む)


上記画像の上半分はCyclesでのレンダービューです。
とりあえず髪はそれっぽい状態にはなりました。

これを他のマテリアルでもやっていきます。
結構大変なので、私は「眉毛」「髪の生え際」「靴」など目立たない・撮影しないところは飛ばしました。
※元々の「Nomalmap Texture」で「Shader_NoneNormal」画像が適用されている場合、わざわざそれを「ノーマル」に適用しなくても影響しないかもしれません。

注意点・メモ


① 瞳のシェーダー変更後も妙に色が暗い…と思ったら、光が当たってないだけだった。


↑ライトを顔の前に持ってきたら綺麗になった

② 変な黒い物体が出現する場合は透過ができていない。


↑は目のハイライトのマテリアルの変更後、周りに黒い物体が出現しています。

この場合はプリンシプルBSDFの「アルファ」のところで「画像テクスチャ」を指定し、「ベースカラー」でも読み込んでいるメインの画像テクスチャを適用すればOK。
(上記画像では映ってないけどスクロールすれば「画像テクスチャ」を選べるようになる)



記憶してる限りでは「瞳(虹彩)」「瞳のハイライト」「まつげ」「服の上半身」で同様の現象になったので、全部アルファに画像を指定しました。

いったん完成


以上の作業を大体のマテリアルについて終えたところで、レンダービューで確認します。

ビフォー

アフター

無事陰影が表現され、綺麗な質感になりました。

微調整


①瞳の虹彩と白目が分離したオブジェクトになっているので、そのままだと白目に影が落ちてしまいます。
今回は白目のサーフェスだけ「放射」にすることで対応しました。


②肌が白くなりすぎた印象だったので、ベースカラーのところにRGBカーブのノードをつなぎ、少しだけ赤味がさすよう調整しました。



4 完成そして撮影


できました。
綺麗にウェイトがつけられ、シェイプキーで表情が用意されているのもVRoidのすばらしいところです。ポーズと表情をつけて撮影します。




平面で背景のスタジオをつくり、ワールド背景をやや明るく&サンライトを追加、エリアライト2つと顔付近にポイントライトを追加し撮影しました。

ふと思い立ち試してみましたが、自分としてはうまくいって楽しかったです。

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