『Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド』感想とつまずいたところメモ

2021年10月2日土曜日

3DCG Blender Unity

t f B! P L
『Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド』という書籍を購入し、なんとか表紙の女の子を完成させることができました。





かわいい!

VRMのセットアップをし、VRoid Hubで動作確認をするところまでやりました。(VRoidHub上は非公開です)

腕がスカートを貫通してますが、おおむね問題なく動いているのではないかと思います。

感想

私はblenderで簡単な物をいくつか作ったことがあり、そのうえでキャラクターモデリングについてはあまりの複雑さに何度か挫折したことがあるのですが、
そういう人間が一からキャラモデを体系的に学ぶにはぴったりの1冊だと思います。

モデリング→スキニング→UV展開→マテリアルとテクスチャ→表情→レンダリング→Unityとの連携 と、全工程が省略せずしっかり書いてあるので、
順を追って1から作っていけば↑の女の子を作ることができます。

個人的にはCyclesのレンダリングとUnityとの連携(VRM化)を両方書いてあるのがとても嬉しかったです。Cyclesで静止画にすることと動かせるモデルにすることは違う楽しさがあり両方知りたいと思っていたので。
欲を言えばMMDモデルにする方法もあるとさらに嬉しかったですね。(VRMtoPMXExporterで挑戦してみましたがあまりうまくいかなかった)

ただ、blenderや3Dモデリング自体まったくのはじめてという方にはちょっとハードルが高いかと思います。
説明が省略されているところや、あと誤字・画像の間違いが結構散見されるので、
「ここはこう書いてあるけど多分こういうことだろう」と推測しながらやっていく必要があります。
説明の省略については、上記の全工程を解説するうえで説明を懇切丁寧にすべて書こうとしたら凄まじいページ数と価格になってしまうので仕方ないとも思いますが。(すでに約450ページ・定価4,180円とかなりのボリュームなので)

blenderをいまから始める!という方は有名な初心者向けの動画(以下のカボチャ動画など)などを見て一通り触ってからのほうがよいかと思います。


私はこの本で「自分にもキャラが作れるんだ…」と感動したのでとても感謝しています。

つまずいたところと解決策

完成までにつまずいたところが結構あったので、備忘のために記録しておきます。
(ちゃんとメモしだしたのが途中からなので、前半はあまりありません)

※ど素人なので間違っている点や、単純に本の説明を見落としている点などあるかもしれません

P91 眉毛にシュリンクラップをかけると眉毛が顔に埋まる
⇒モディファイアーの設定でオフセットを0.001mあたりにする。


P281 「Alt+Hで非表示部分を再表示させて、もう一度Lキーで揺れる部分を選択」とあるが、Lキーを押しても反応しない(面を選べる状態にならない)
⇒おそらくトップの飾りの部分がまだ選択状態になっていることが原因?
Alt+Hを押したときに左下に現れる「▼表示」の「選択」のチェックを外すことで面が選べる状態になった。上の「選択」→「なし」にすることでも同じ状態になる。

*メモ:一度編集モードにし、トップの飾りの部分(前工程でウェイト1.0で塗った部分)の面をリンク選択してすべて非表示にし、ウェイトペイントモードに戻りペイントマスクをONにするという方法も可能。


P283 睫毛のウェイトをHeadボーン1.0にしてもボーンを動かした際に追従しない
⇒確認したらなぜかToeBase_Lのウェイトが塗られてた。



これについてはウェイトペイントではなくサイドメニューの「アイテム」から調整しました。
睫毛の頂点をひとつ選択→頂点グループからHeadを割り当て→Headの数値を1.0にし、ToeBase_Lは0にする→睫毛の頂点全体にウェイトをコピーする。



(確認したらなぜか前髪と髪飾りにもToeBase_Lがのってました。謎)


P305 前髪の下は頂点を結合してないままだがこのままシームを入れていいのか?
⇒試しに結合してみたらサブディビジョンサーフェスの影響で変な感じになったのでこのままでいいはず。後々UV展開しても特に問題なかった。


P310の⑧ 最初に「Uキー」を押すとあるが押してもうまくいかない(再度UV展開をし直すような挙動になる)
⇒Uキーではなく、単純に右クリック→アクティブ四角形面に追従 で大丈夫だった。


P339 本では耳の表と裏側で色が変わっているようだけど、表と裏が同じメッシュになっていて、そのままだと色を分けられない
⇒おそらくSolidifyを適用していないため? 耳のオブジェクトのサブディビジョンサーフェスとSolidifyを適用した上で、耳の表と裏で分ける感じでシームを入れてUV展開し、表と裏で塗り分けることで解決。サブディビジョンサーフェスは適用しなくてもいいかも。


~以下UnityでのVRMセットアップ~


P419 Unityのバージョンの2019.4.15f1はどこからインストールできるのか?(本に記載されているURLにアクセスしてもよくわからなかった)
⇒Unity Hubの「インストール」→右上の「インストール」→「探しているバージョンが見つからない場合は、ダウンロードアーカイブの…」このダウンロードアーカイブから探せば見つかる。


P420 UniVRMをAssetsにドラッグ&ドロップするとめちゃくちゃエラーが出る
⇒作業時点で一番新しいUniVRMを入れていたけど、本に書かれているバージョン(UniVRM-0.62.0)にしてやり直したら出なかった。
詳しい原因はわかりませんが、本に記載のUnityのバージョンが少し古いので、相性が悪かったのかもしれません。

*メモ:エラーが出ても作業自体は続けられました。後の工程でつまずいた時(↓に記載)に、この時のエラーが原因か?と思いUniVRMのバージョンを変えたのですが、結局↓の原因は別にあったので、そのまま続けてももしかしたら最後までいけたのかもしれません。
ただ、エラーが出る以外にもUniVRMのバージョンが違うと微妙に本に記載のUIとは違うので、合わせるとスムーズに読み進められるかと思いました。

P427 InspectorにVRM Blend Shape Proxyが存在しない
⇒その前の工程で「正規化されたVRMをAssetエリアからHierarchyにドラッグ&ドロップ」となっているが、おそらくこの工程を飛ばしていたことが原因? それまでの手順を踏んだだけでは「正規化されたVRM」がAssetエリアに出現してなく、よくわかっていなかった。
⇒P426の③でExportした後、Hierarchyにある「元々のモデル」と「新しいモデル(末尾に(normalized)とある)」を両方削除したうえで、自分のPCに保存されている正規化されたファイルをAssetエリアにドラッグ&ドロップすることでP427①が実行できるようになった。


以上です。

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