VRoidで作ったモデルをもとにイラストを描いてみた

2021年8月22日日曜日

イラスト

t f B! P L

長いことオタクをやっているので「絵が描ける人」にはずっと強い憧れがあります。
ただ、憧れだけで特に努力をしていないので全く描けません。
試しにそのへんのノートに何も見ずに描いてみたのがこちら。 


 
うん……
斜め右向きの顔・ガッサガサの線・よくわからない人体構造と、絵が下手フルコンボ。
 
プロになりたいとか強いモチベがあるわけではないので、イラストちょっと練習してみようかな!と思っても下手すぎて初手で嫌になってやめる、ということが何度かありました。
一番の原因がやっぱり人間の体がよくわかっていないということですね。線画の段階から明らかに歪んでるからその後の工程もやる気がでない。
 
そこでふと思ったのが、VRoidで作ったモデルを下絵のようにしてイラストを描けないかということ。


VRoidは普通に作ったら死ぬほど果てしない3Dモデルを、ゲームのキャラメイクのように手軽にできるようにした画期的なサービスです。
以前3Dモデリングに興味を持ち、VRoidでもモデルを作って遊んだことがあるのですが、自分好みのかわいい女の子が作れるし、ポーズもつけられるし、豪華なデッサン人形のような感じでイラストを描けるのではないか?と思ったのです。

もちろんいくらVRoidが手軽だからといって毎回描きたいイメージに近い3Dモデルを作るのは相当手間ですし、今後継続してイラストを練習するなら別の方法も検討した方がいいと思いますが、
私のような初心者とすら呼べないような人がイラストの入り口として気軽にやってみるには良いんではないかなと思いました。
 
以下は実際にやってみた記録です。
 

1 VRoid側での静止画の描き出し

 今回使うモデルはこちら。以前私が自分好みの美人を作ってみたものです。


 

 
かわいい~
 
服のテクスチャはVRoidのワンピースをベースに自分で描き加えたものです。
1年以上前に作ったので記憶があいまいですが、たしか髪のテクスチャも多少変えたような気がします。
(※本記事ではVRoidの操作方法などは割愛しています)
 
VRoidの「撮影・エクスポート」タブから、好きなポーズをつけて光の加減も調整します。

 
 
 
ポーズはプリセットの「考える」ほぼそのままです。光は左から当たっている感じにしました。
これを「撮影」で静止画として描き出します。
 

2 アイビスペイントで描いてみよう

使うツールはiPadApple Pencil+アイビスペイントです。
アイビスペイントでのイラストの作り方は以下の動画を参考にさせていただきました。

 
アイビスの「画像読み込み」機能から上記の静止画を読み込み、動画を参考に下書きにしたものがこちら。
 
 

あれ結構かわいいのでは!?

元がかわいい3Dモデルをなぞってるから当然といえば当然なんですが、なんか「自分がちゃんとしたイラストを描いている」感があって思ったより達成感がありました。

(※ちなみに、アイビスの線画抽出機能や2値化なんかを使って画像から直接線画にすることも多分できるかと思います。私は練習として画像を上からなぞる形で線画にしました)
 
これをもとに線画の清書を完成させ、各パーツの色分けをしたものがこちら。

 

…… 

なんか下書きが一番かわいかった気がするな………
 
たまに絵師さんがツイッターで「ラフが一番生き生きしてる」「ラフ→線画→着色と進むたびに落ち込む」みたいなことを言っているのを見ますが、こういうことかと思いました。

続いては陰影&ハイライト付けです。

 

影難しすぎワロタ 

一応元のVRoid産の静止画もうっすら陰影はついているのでそれを参考にはしてみましたが、ま~~わからないわからない。
顔の右半分全部影にしたのは良いような気もするけどそれ以外が…下のスカートとかどこに入れてもしっくりこなくてのっぺりしてしまった。
あとハイライトもどこに入れるのか全然わからず、気持ち程度に添えました。
この工程が一番時間かかった。
 
そして最終的にできたものがこちら。


 
私の好みで暗い雰囲気に加工しました。
あとから気づいたけど塗れていないところがあった。
 

3 感想

完成したものはとても拙い絵ですが、描く工程は思っていたよりとても楽しく、
私でもイラスト(っぽいもの)を描けている…!という実感が持てるのが嬉しかったです。
 


比較すると急に上手くなったように見える(気がする)
 
冒頭に書いたとおり、イラストを練習する気になれなかったのはとにかくそもそも人体がおかしく線画の段階で崩壊しておりその後のやる気が出ないというのが大きかったのですが、
今回は3Dモデルをベースにすることである程度整った線画から始められたことで楽しく取り組むことができ、なんとか最後まで完成させることができました。
 
イラストのベースに3Dモデルを使用するということ自体は特に真新しいことではなく、いろんなツールやアプリが既にありますが、そういうのはたいてい全裸坊主なので、
自分で顔や服や髪は考えて描く必要があるかと思います。VRoidだとそういうのもあらかじめ全部自分で作っておけるのでやりやすかったです。
(とはいえ、やっぱりいちいち描きたいイメージのキャラの3Dモデルを作るのは現実的ではないので、あくまでやり方のひとつですが)
 
これをきっかけにYoutubeでいろいろイラストメイキング講座を見ていますが、奥が深すぎる。神絵師の方々は本当に凄い。 

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